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モルタル外壁のひび割れの原因と塗装による補修方法とは


デザイン性に優れ味わいのある外壁をつくることができるモルタルですが、モルタルに付き物と言えるのがひび割れです。
モルタル外壁のひび割れはひびの状態により緊急性と補修方法が異なります。

 

この記事では、モルタル外壁のひび割れの原因やひび割れの補修方法をご紹介します。

 

モルタル外壁の特徴

モルタル外壁はセメントに砂と水を練り合わせて作る外壁材のことです。

 

モルタルそのものは防水機能は低く美観に優れているわけではないので、モルタルを塗った上に塗装を行い、防水性と意匠性を持たせます。

 

現代の一般住宅のおよそ7割を占める外壁材である窯業系サイディングボードは、凹凸の模様が工場でつけられている工業製品のため、画一的な仕上がりですが、モルタルの外壁は職人が塗装を施工するため、意匠性が高く好みのデザインに仕上げることができます。

 

モルタルにひび割れが起こる原因

乾燥

モルタル外壁がひび割れを起こす大きな原因が乾燥によるものです。

外壁工事の途中や塗装を施さない左官仕上げの場合、モルタルが乾燥硬化する際の収縮により微細なひび割れが起こることがあります。

 

モルタル外壁は施工後2~3年間は乾燥をし続けます。
そのため、外壁を施工してから3年間くらいまでの間には乾燥による収縮で細かいひび割れが発生することがあります。

 

経年劣化

モルタルのひび割れのもう1つの大きな原因が紫外線や雨による経年劣化です。

外壁塗装の施工後から一定期間が経過すると、紫外線により塗膜が劣化し、防水機能が低下します。

 

防水機能が低下すると、雨や雪などの水分を外壁が吸収し、膨張します。
その後乾いて収縮するということを繰り返しているうちにひび割れが発生します。

 

経年劣化によるひび割れが特に起こりやすいのが2階の周辺やベランダ、サッシの周辺です。

 

施工から5~8年以上経過してのひび割れは経年劣化が原因となっていることが多いため、早めに外壁塗装を行い、塗膜の防水機能を持たせる必要があります。

 

地震などの揺れ

地震などの揺れにより、歪みに耐え切れずにひび割れが起こることがあります。

 

揺れによるひび割れは地震だけでなく、幹線道路の近くなどで車の往来が激しいと、その振動により外壁のひび割れを引き起こすこともあります。

 

また、窓周りのシーリング材の上など、伸縮を担う箇所に伸縮しない仕上げ材を使用すると、動きに追随できずにひび割れが起こることもあります。

 

寒暖差

寒暖差が大きいと、ひび割れが起こることがあります。

モルタルは暑い日は膨張する傾向があり、寒い日は収縮する傾向があります。

 

通常の気候であれば問題のない程度の膨張・収縮ですが、寒暖差があまりにも大きいとモルタルが追随できずにひび割れを起こすことがあります。

 

施工不良

施工不良もモルタル外壁のひび割れの原因です。

 

材料の配合を誤ったり、材料がよく混ざっていないと施工不良を引き起こすことがあります。
また、下地処理をしっかりしていない場合もひび割れの原因となります。

 

施工不良は施工から1~3年程度で起こることが多く、ひび割れのほかに塗装が剥がれるなどの不具合が起こります。
経年劣化よりも明らかに早い時期に不具合が起こった場合は施工不良を疑いましょう。

 

施工不良の場合は保証書を確認の上、施工業者に連絡をします。
補償の範囲内であれば無料で補修してもらうことができます。

 

ひび割れにはヘアークラックと構造クラックがある

ひび割れにはその大きさによりヘアークラックと構造クラックが存在します。
ヘアークラックはすぐに建物に影響するわけではりませんが、構造クラックは速やかな修繕が必要です。

 

ヘアークラック

ヘアークラックは幅0.3mm以下、深さ4mm以下のひび割れです。

 

軽微なひびであり、建物の構造が腐食したり金属が錆びるなどの恐れがないため、早急に補修をする必要はありません。
しかし、放置しておくと深刻なひび割れにつながる恐れがありますので、定期的な外壁塗装によるメンテナンスが必要です。

 

構造クラック

構造クラックは幅0.3mm以上、深さ4mm以上のひび割れです。
構造クラックから雨水が浸入すると建物内部の腐食につながるおそれがあるため、早急な補修が必要です。

 

モルタルのひび割れの補修方法

モルタル外壁の主成分はセメントのため、外壁材そのものの防水性は低いというデメリットを持っています。
そのため、ひび割れを起こすと建物内部に浸入し、腐食や雨漏りのリスクがあります。

 

ひび割れを見つけたら適切な方法で補修することが大切です。

 

外壁塗装

ヘアークラックの場合、ひび割れはそこまで深刻ではないため、外壁塗装で補修が可能です。

クラック対策として柔軟性と伸縮性を持つ弾性塗料を使用することもあります。

 

弾性塗料は、外壁が動いたときに塗膜自体が伸び縮みして追従するため、外壁にひび割れが起こりにくくなります。
さらに、外壁にしっかり密着する性質があり、建物の防水効果を高める効果も期待できます。

 

外壁を新しい塗膜で覆うことで、ひび割れが補修され、外壁の防水機能が復活します。

 

コーキングの充填+外壁塗装

構造クラックのような大きなひび割れの場合、ひび割れの中をコーキングで埋めてから外壁塗装を行います。

 

ひびの状態によりますが、ひび割れ部分を専用の機械で断面がU字になるようにカットし、ひびの部分のコーキングプライマーを塗布したあと、コーキングを充填します。

 

コーキングを充填したらすぐにヘラで押さえて表面を平滑にします。

コーキングを充填した上に防水モルタルを外壁の高さに合わせるように塗り、平らに仕上げます。

 

その上から外壁塗装をして仕上げます。
部分補修の場合は外壁のほかの部分と色が合うように調整しますが、一般的には外壁全体を塗り直します。

 

ひび割れを見つけたら塗装業者に相談を

モルタル外壁は仕上げ方法によりさまざまな風合いを楽しめる外壁材です。

 

しかし、収縮する性質により、ひび割れしやすいという特徴があり、ひび割れの程度によっては建物内部に影響を及ぼすため注意が必要です。

 

ひび割れを見つけたら早めに塗装業者に連絡をし、状態を見てもらうようにすることをおすすめします。
ひびの状態により、適切な方法で補修工事をすることで、建物を長く健康に保つことができますので、プロに相談すると安心です。

 

広島県の外壁塗装・屋根塗装は株式会社 福成にご相談下さい。


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